相続対策と相続手続きの違い

相続についてなんとなく気になっているご家庭は少なくありません。

相続と言っても、状況や環境、立場によって気になる事が違ってきます。

それは将来のことでしょうか。それとも相続が開始されたあとの手続きのことでしょうか。

パソコンやスマートフォンで「相続」と検索すると、様々な業種で数え切れないほどのサイトがヒットします。

これでは、気になっていてもどうすればいいのか途方に暮れてしまいます。

今回は、「相続」の今いる場所について整理してみます。

相続対策

相続対策とは、まさに将来のために準備をすることです。

将来のための準備とは、どんなことでしょうか。

・相続税が少なくなるように効果的な対策を考えること?

・遺言書を書くこと?

・エンディングノートを書くこと?

・判断能力が衰えたときに慌てないように任意後見の準備をすること?

いろいろあります。

まずは現状を見つめる事から始めたいものです。

ご自身が相続の当事者になったときのことであれば、

残された家族が困らないために考える必要があるかもしれません。

例えば、

・ご自宅は誰に引き継ぐ?

・事業は誰に引き継ぐ?

・障害を持った子の将来を考えておかなければ

などなど、状況によって千差万別です。

ご自身が相続人の当事者になったときのことであれば、ご両親と共に将来と向き合うことが大切です。

相続手続き

相続手続きとは、文字通り相続が開始したあとの手続きのことです。

法定相続人を確認し、遺産を確認します。

遺言がある場合と無い場合で手続きが変わってきます。

遺言が有れば、基本的に遺言に沿って手続きします。

遺言が無い場合は、相続人で遺産の分割について話し合います。

遺産分割協議です。

そのほか、行政への届け出や準確定申告、相続税の申告など様々な手続きがあります。

まとめ

ひと口に「相続」と言っても、ご自身がどの位置にいて、どんな状況なのかによって、取組む方向が違ってきます。

将来のための準備をすることが相続対策です。

相続が開始してからの手続きが相続手続きです。

相続が開始してから慌てないためにも、相続対策として将来と向き合うことが大切です。

相続対策は事前準備が大切です。お早めにご相談下さい。

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この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。