どれだけ歳を重ねても、ジングルベルが流れるとウキウキしますね。街はイルミネーションで彩られ、キラキラです。
Merry Christmas!
サンタクロースとの出会い
サンタクロースは、人が成長する中で様々な「想い」として出会うものです。
記憶の中での最初のサンタクロースとの出会いは、幼稚園のクリスマス会でした。先生が読んでくれる紙芝居では白い髭を生やしたサンタクロースは、子供たちのために煙突から入ってプレゼントを置いてくれると聞きました。クリスマスの日の朝、枕元にあるクリスマスプレゼントを見つけたとき、煙突のない我が家にどうやって入れたのか不思議でした。
小学校低学年の頃、クリスマスイブの夜は枕元に靴下を置いてから寝るようになりました。翌朝、欲しかったおもちゃを靴下の上にみつけるたびに、来年こそはサンタクロースを見てやろうと心に決めるのでした。
いつの間にか、プレゼントは親がそっと置いてくれると気付きます。そしてサンタクロースなんか本当はいないと友達から聞かされます。
中学、高校と成長するにつれて、クリスマスは家族との時間から友達とのイベントに変わっていきます。「サンタはいると思うよ」と真顔で言う友人を見ながら、サンタクロースが戻ってきたと心の中でにやついたものです。
バブルの頃のひたすら華やかだったクリスマスを経験した数年後、クリスマスは友達とのイベントから家族の時間に戻りました。
イブの夜には、家族でクリスマスケーキを食べ、子供が寝静まったあと、サンタの衣装を着てそっと枕元の靴下にプレゼントを置くのが私の役目になりました。
そして子供から「パパ、サンタさんは本当にいるの?」と尋ねられたのが、懐かしい思い出です。
サンタクロースっているのでしょうか?
とても印象的で有名な社説があります。
1897年9月21日、アメリカのニューヨーク・サン新聞に掲載された社説「サンタクロースっているのでしょうか?」は、8歳の女の子ヴァージニアが送った手紙に対する回答として書かれたものです。
「こんにちは、しんぶんのおじさん。 わたしは8さいのおんなのこです。じつは、ともだちがサンタクロースはいないというのです。パパは、わからないことがあったら、サンしんぶん、というので、ほんとうのことをおしえてください。サンタクロースはいるのですか?」
女の子の質問にサン新聞は社説で、「サンタクロースはいるよ」と回答しました。
サンタクロースの存在は、愛や思いやり、いたわりなどの、人間にとって大切な価値観を象徴するものであると説明しています。もしサンタクロースがいなかったら、世界はもっとさみしい場所になってしまうだろうと。
そして、サンタクロースは目に見えないものであり、だからといって存在しないわけではないと。
無邪気な心とか、詩を楽しむ心、愛とか、人を好きになる心だけが、そのカーテンをあけることができて、ものすごくきれいでかっこいい世界を見たり、描いたりすることができると。
さいごに
社説の原文の一部です。
Yes, Virginia, there is a Santa Claus. He exists as certainly as love and generosity and devotion exist, and you know that they abound and give to your life its highest beauty and joy.
(じつはね、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだ。愛とか思いやりとかいたわりとかがちゃんとあるように、サンタクロースもちゃんといるし、愛もサンタクロースも、ぼくらにかがやきをあたえてくれるんだ。)
いつまでも、「サンタさんはいる」と信じる心を大切にしたいです。