「情報と情報の違い」、誤字ではありません。
学生のころから好きな作家に落合信彦さんがいます。同世代の方ならご存じのアサヒスーパードライのCMに出ていた作家・国際ジャーナリストの落合さんです。
彼の著書の中で度々「情報」について言及することがあります。
この影響もあり、私は「情報」について、3つの側面から意識するようにしています。
今回はこの「情報」についてのおはなしです。
そもそも情報とは
情報に対してどのようなイメージでしょうか。
広辞苑によると、
じょう-ほう【情報】(information)
①ある事柄についてのしらせ。
②判断を下したり行動を起こしたりするために必要な、種々の媒体を介しての知識。
③システムが働くための指令や信号。
とあります。
ご依頼者様のご依頼に答えるために、たくさんの情報を収集することはとても大切なことです。私の専門としている相続分野においても法令に基づいた手続きの考え方や税務的な考察など、そのための情報収集は必要不可欠です。
落合信彦が言及する情報とは
落合信彦さんは国際ジャーナリストとして世界の「情報」について言及しています。その中で、007でお馴染みのイギリスでは情報をインテリジェンスという意味で使っています。インテリジェンスは元々「知性」という意味ですが、これに「情報」という意味を持たせています。
情報は知性を持った人間が集め、その対象となるのも人間であり、情報イコール人間だと言います。
以下、落合さんの最近の著書「予言された世界」から一部引用させていただきます。
「現在世界的にインターネットが普及している。日本でもネットの恩恵にあずかっている人は多い。日本には、一見して情報が氾濫している。しかし同じ情報でもインフォメーションの域を出ない。人間の知性や血がかかわっていないのだ。だから単なるデーターに過ぎない。データーばかり集めてもインテリジェンスは生まれてこない・・・」
自分なりの情報とは
落合さんからの影響が大きいですが、私が常に意識していることは、
・インフォメーション(情報)
・インテリジェンス(知性)
・ノウレッジ(知識)
の3点セットです。
情報収集だけではなく、その情報を活かし、その情報を本質に当てはめること。
これが自分なりの「情報」です。
まとめ
定期開催している相続セミナーでは、インフォメーションをお伝えすることだけではなく、参加されたお一人お一人がその情報を活かして、ご自身の環境、状況と向き合うきっかけになれるような、「情報」を心掛けています。
個別相談をお受けするときは、まずはご相談者の想いをとことんお聴きすることに徹することから始めます。ご相談者の情報をお聴きする際も、インフォメーションだけではなく、インテリジェンス、ノウレッジとして吸収することが、「木を見て森を見ず」にならないための情報だと考えるからです。
手続きや法令や税務をお伝えするだけなら、これからはAIの時代になるかもですね。だからこそ、これからも自分なりの「情報」を常にブラッシュアップしていきたいと思っています。