新聞記事や雑誌記事、最近ではネット記事やSNSなどたくさんの情報があふれています。どこまでが真実なのか、フェイクなのか中々見分けがつきません。
「情報」については、以前「情報と情報の違い」でご紹介しましたが、別の視点でその本質を理解するために大切なことについて整理してみました。
今回は「本質をつかむ思考法」のお話しです。
本質とは何か
本質とは、物事の根底にある根本的な性質や意味です。表面的なことだけではなく、その奥にある本質を理解することで、物事をより深く、多面的に捉えることができるものです。
例えば、ある企業が表面的に売上や利益が伸びているとしてもその背景にある要因を探ることが大切です。新たな商品やサービスの開発や、マーケティング戦略や人材育成の変更など様々な要因が考えられます。
表面的なものだけに惑わされないためにも、そこにある本質を見極めるように意識したいものです。
本質をつかむために
まず、事実を正確に把握することが大切です。事実を把握する際には、偏りのない視点で、客観的に情報を収集する必要があります。
事実を把握したら、仮説を立てます。仮説とは、事実を基に物事の可能性を予測することです。仮説を立てることで、物事の全体像を把握しやすくなります。
仮説を立てたら、検証します。検証とは、仮説が正しいかどうかを確かめることです。検証を行うことで、仮説が正しい場合はその信頼性を高め、仮説が誤っている場合は新しい仮説を立てることができます。
物事を固定観念にとらわれずに、柔軟な思考を持つことも大切です。柔軟な思考を持つことで、新しい発見や気づきを得ることができます。
本質の見極めるために意識したいこと
自分の持っている先入観を捨てることが大切です。先入観があると、物事を偏った視点で捉えてしまう可能性があります。
表面的な部分だけを鵜呑みにするのではなく、なぜそうなっているのかをよく考えて様々な視点から見つめることを意識します。
「なぜなの?本当にそうなの?」と自問することで物事の表面的な情報にとらわれず、本質を捉えるように意識します。
物事の幅広い知識や視野を広げることで、物事の本質を捉えやすくします。
なぜそうなるのか理由を考え、言語化することで自分の考えを明確にします。
日頃私がする相続サポートの場面においても本質をつかむことがとても大切です。ご相談者の状況によって選択肢は様々です。後見制度、民事信託、遺言・・・そのひとつひとつの制度の本質をしっかりとつかんで、言語化することが、ミスリードを防ぐことのひとつだと考えます。
さいごに
口コミサイトを頼りにレストランを予約して残念なことがしばしばありましたが、それも少なくなりました。日々勉強です。