任意後見監督人とは~制度を支えるのは「人の心」~

そこで感じるのは、「安心」とは制度そのものよりも、それを実際に動かす「人の心」によって支えられているということです。

任意後見制度は、自分自身の判断能力が低下したときに備え、あらかじめ信頼できる人を「任意後見人」として決めておく仕組みです。そして任意後見人が実際に活動を始める際には、家庭裁判所が「任意後見監督人」という立場の人を選任します。

任意後見監督人とは?

制度だけでは守れないもの

任意後見人や任意後見監督人には、法的に定められた細かな権限や義務がありますが、実際には想定外の状況や判断に迷う場面が多く存在します。

任意後見監督人の選任についての実際

家庭裁判所は、候補者の専門的な知識や経験に加えて、人柄、信頼性、中立性、そして本人との利害関係の有無などを総合的に判断します。

任意後見監督人の報酬について

私自身の想い

任意後見制度も同じで、書類や手続きが揃っていればそれで良いわけではありません。むしろ、「誰を信頼し、誰に自分の未来を託すか」という「想い」の部分が非常に大切だと感じています。

最後に

任意後見監督人は、任意後見制度が正しく運用されるために不可欠な存在です。その役割は、公正で客観的な立場から任意後見人を監督することにあります。

任意後見制度が本当の意味で効果を発揮するためには、任意後見人と本人の間に信頼関係が築かれていることが重要です。その信頼関係を守るためにも、制度や手続きだけでなく、「信頼」や「想い」を共有できる任意後見人を選ぶという視点を大切にしていただきたいと思います。

※この記事は2022年9月30日に作成した内容を、最新情報や筆者の想いを反映してリライトしました。

相続対策は事前準備が大切です。お早めにご相談下さい。

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この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。