親の相続対策が気になったとき

高齢の両親が施設に入所する、病院に入院するなどのタイミングで相続のことがぼんやりと気になってくる人もいらっしゃいます。

今まで、わかってはいるけれど、何をすればいいのか分からずに後回しになってしまっているのが現状でしょうか。

今回は、親の相続対策が気になったときの取っ掛かりについて考えてみたいと思います。

そもそも何が気になるの?

・資産はどのくらいあるのだろうか

・相続税はどのくらいかかるのだろうか

・認知症になってしまったときの手続きは

・遺言書は書いているのか

などなど、気になることは人によって様々です。

そんなときに浮かぶのは、相続税の試算をして貰うことであったり、任意後見のことであったり、遺言書の作り方についてであったり、よく聞きますね。

ここで間違ってはいけないことは、目的と手段は違うということです。

上に挙げた一例は、あくまでも手段です。取っ掛かりとしてはアリですが、手段の解決だけに走ってしまうと「木を見て森を見ず」になってしまいます。

目的は、「円満な相続と継承」です。この目的は見失わないようにしたいです。

まずは知りたいこと

自分の相続対策なら、自分の意思で取り組み始めることができますが、親の相続対策に首を突っ込むのは、切り出すのが難しいですね。

親とは同居ですか?別々に暮らしていますか?或いは施設に入っていますか?

親との距離感や状況によっても変わってきます。

まずは、親が相続対策をしているのか、していないのかだけでも聞いてみたいですね。

既に考えているのであれば、どんな対策をしているのかが分かると安心です。

まだ考えていないのであれば、少しずつ相続対策の距離感を縮めていきたいものです。

切り出すタイミング

では、切り出すタイミングはどうでしょうか。

あなたに兄弟姉妹がいるのか、一人っ子なのかによっても変わってくるのかも知れません。

いずれにしても、一人だけでフライングはお勧め出来ません。良かれと思っていても、他の家族から財産目当てと怪しげに見られてしまっては、スムーズに進みません。

親へ切り出すのは「家族みんなで」が基本です。

なぜなら、家族みんなが相続の当事者になるからです。

家族みんなで

「家族みんなで」が基本ならば、家族みんなの想いや不安も共有しましょう。目的は円満な相続なのですから。

そして、家族みんなの想いや不安から、相続と向き合う手段が見えてくるはずです。

まとめ

親の相続対策が気になったとき、どのように切り出すか悩むより、シンプルに家族みんなに投げかけることから始めると、案外「私も気になっていたんだ」ってことになるかも知れませんね。

相続対策は事前準備が大切です。お早めにご相談下さい

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この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。