言い訳って、どんなときにしますか?
子供の頃、「言い訳するな!」って叱られたことがあります。
社会人になってからも上司から「言い訳するな!」って怒られたことがあります。
「言い訳」は見苦しいだけなのでしょうか。
「言い訳」もコミュニケーションのひとつだと思っています。
今回は「言い訳」について考えてみました。
言い訳するときの状況は
言い訳するときって、どのようなときだろうか。
失敗したとき
上手くいかなかったとき
嘘がばれたとき
相手の期待に沿えられなかったとき
遅刻したとき・・・
どんどん出てくる。
そもそも言い訳とは
なんだかマイナスのイメージばかり。辞書で調べると、
いい-わけ【言い訳】
自分の過失・失敗や相手からの批判などに対して、事情を説明して自分の正当性を主張すること。また、その言葉。申し開き。言い開き。弁解。弁明。
テレビや新聞でも政治家や芸能人の言い訳の報道であふれています。日常に置き換えた場合でもコミュニケーションの大部分が言い訳で成り立っています。だとしたら、日常のコミュニケーションの大部分はマイナスなのでしょうか。
上手な言い訳と下手な言い訳
人は誰でも失敗することがあります。その失敗はその人自身の個人の失敗もあれば、組織や企業としての失敗もあります。その相手への最初の表現によって、相手の受け止め方が変わってきます。
失敗に対して、自分の感情のおもむくままに理屈を展開するのは、ただの言い逃れであり、自分本位で保身を図るだけの、そこには何の発展も無く嫌な感情だけが残るものです。
トラブルが大きくなってしまうのは、この下手な言い訳が原因の場合が多くあります。
それに対して上手い言い訳とは、失敗に対して「これがこうだから、こうなってしまった」そして「その結果、このようになってしまった」だから「このあとは、このようにします」を明確に、端的に伝えることです。
相手にとっては、ただ感情的に対立を望んでいるのではなく、どのようにフォローしてくれるのかが知りたいのです。「背景」と「理由」そして「展開」をしっかり示すことが大切です。
そして、言い訳とは自分をわかってもらう努力だと思っています。
だとしたら、言い訳もマイナスだけではなく立派なコミュニケーションです。
さいごに
そうは言っても失敗してしまったあとや、相手から批判されたあとは、どうしても心が乱れてしまうものです。
冷静に上手な言い訳が出来るということは難しいです。
ご相談者の中には、ご自身の気持ちをうまく表現することが出来ずに「下手な言い訳」になってしまうひともおられます。
しかし心の中では誰も対立を望んではいないはずです。だからこそ、「背景」と「理由」そして「展開」を整理して表現してもらえるように、「聴くことの大切さ」を意識してご相談者と向き合っています。