時間の経過の捉え方

最近、月日が経つのが早すぎると感じます。歳を重ねるごとにそのスピードが加速します。気付けばあと2ヶ月ちょっとで年末年始です。箱根駅伝はつい最近だった気がするのに。

今回は時間の経過の捉え方についての考察です。

時間が長く感じるとき

毎年のようにこの季節になると「早いですねぇ」が挨拶代わりですが、常に早いと感じているわけではありません。むしろ長く感じることもあります。

例えばこんなとき

・待ち合わせの時間に相手が来ないときの時間

  例え10分の遅刻でも長く感じます

・つまらない会議

  今はつまらない会議に出席することはなくなりましたが・・

・電車や車で初めて行く場所までの時間

  何故か帰路は早く感じます

・空腹のときのオーダーが届くまでの時間

  ひとりメシのときは特に長く感じます

時間が早く感じるワケ

何故時間が早く感じるのだろうか。

長く感じるときの逆を考えてみます。

待ち合わせで時間通りに相手が来ればストレスはなく時間を感じません。

有意義な会議であれば、集中しているので時間を感じません。

往路は未知のため不安だけれど復路は経験済みなので、感覚で時間がわかります。

空腹のときは仕方ない。が、会話が弾めば時間を感じないこともあります。

この時間が早く感じるという心理学的な法則を「ジャネーの法則」といいます。

ジャネーの法則

この法則は、19世紀のフランスの哲学者のポール・ジャネが発案し、甥の心理学者、ピエール・ジャネの著書において紹介されました。

ジャネーの法則は、以下の2つの理由によって説明されています。

(1)1年の相対的な長さが短くなる

1年の相対的な長さが短くなるため、時間が早く感じるという考え方です。

例えば、1歳の時の1年は、人生全体の1/1です。そのため、1年が占める割合は100%であり、1年がとても長く感じられます。

しかし、30歳の時の1年は、人生全体の1/30です。そのため、1年が占める割合はわずか3.33%であり、1年がとても短く感じられます。

今私は57歳ですので、ジャネーの法則によれば今年1年が占める割合は人生全体の1/57で1.75%です。歳を重ねるとスピードが加速するわけですね。

このように、1年の相対的な長さが短くなるため、時間が早く感じるということです。

(2)新しい経験が少なく、新鮮味が薄れる

新しい経験が少なく、新鮮味が薄れるため、時間が早く感じるという考え方です。

幼い頃は、毎日のように新しい経験があり、その度に時間の経過を意識します。しかし、大人になると、仕事や家事など、毎日の生活に変化が少なく、時間の経過を意識することが少なくなるということです。

上手に時間と付き合う

時間が早く感じるということが、人生が有限であることを意識することになります。

だからこそ、時間を大切に使い、充実した人生を送りたいと考えるようになるのかもしれません。

また、時間が早く感じることを、人生の次のステップに進むための準備期間と捉えることもできます。

学生時代は、毎日が新鮮で、時間の経過を意識することはありませんでした。

しかし、社会人になり歳を重ね、多くの経験を積み重ねるうちに、「はじめての・・」が少なくなってきました。

だからこそ、「はじめての・・」をもっともっと経験していきたいものです。

さいごに

ときの経つのを忘れてしまうくらい、日々新たな経験に出会って有意義に過ごしたいですね。やってみたい事は、まだまだたくさんあります。

相続対策は事前準備が大切です。お早めにご相談下さい。

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この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。