ものごとが上手くいかなかったとき、「諦めが肝心!」って自分に言い聞かせることがあります。かのスラムダンクの安西先生の名言に「諦めたらそこで試合終了ですよ」というセリフが有名ですが、真逆ですね。
今回は「諦める」 についてのお話しです。
諦めるの意味と由来
「諦める」という言葉は、「自分の願望が叶わず仕方がないと断念する」という意味で使われることが一般的です。しかし、本来の意味は「真理や道理を明らかにする」というものです。
「諦」という字は、漢字の音読みで「たい」と読みます。これは、古代インドの宗教で使われていた言葉で「真理」や「道理」という意味のようです。
具体的には、自分の願望が叶わない理由を、真理や道理を明らかにすることによって理解し、納得して断念するというプロセスを意味します。
例えば、ある企画に失敗したときに「諦める」という場合、それは単に「もうこの企画はしない」という意味ではなく、うまくいかなかった理由を理解し、納得して、断念するということです。
このように、本来の「諦める」は、ネガティブなことではなく、むしろポジティブなこととして考えることができます。
諦めることの大切さ
例えば、
・自分の能力や状況を超えた目標を立てている場合
・努力してもどうにもならない状況に直面している場合
・諦めることで、より良い結果を得られる場合
など、諦めることが大切な場合もあります。
前向きに諦めることで
・無駄な努力や苦労を省くことができる
・心身のストレスを減らすことができる
・新たな目標や方向性を見出すことができるようになる
だとしたら、「諦める」ことは、時には自分の成長のきっかけになるのかも知れません。
諦めるを整理
諦めるということは、単に「もうやめる」ということではないということです。真摯に向き合い、納得して断念することが大切です。諦めるときのポイントを整理してみます。
・何のためにしたいのかを明確にする
・現状を正しく認識する
・諦める理由を考えて理解する
・新たな目標や方向性を考える
「諦める」って、実は悔しいことです。でも、しっかりと自分と向き合い、納得した上で諦めることが出来れば、より前向きになれるのではと思います。
諦めるを俯瞰する
日頃の業務の中で、ご相談者とお話しをしながら「諦める」場面に出くわすこともあります。
ご相談者のお話しを聞きながら一緒に頭を抱えるのではなく、その人が、しっかりと向き合って、納得できるように「諦める」を俯瞰するように心掛けています。「諦める」がポジティブになることで、次のスタートが前向きなものとしたいものです。
さいごに
とうぜんのことですが、日々の暮らしの中で「諦める」は大きなことから小さなことまで様々です。先日、大好きなラーメン屋さんに電車に乗って行ったのですが、あまりにもの行列にあきらめて別のお店に入ってしまいました。諦めも肝心!