イメージと現実

5月は開業3年目のスタートです。

この2年間で、自分の中でイメージしていたことと、現実が必ずしも一致しないこともありました。しかし、この不一致は経験の積み重ねによる成長として捉えています。

イメージと現実は表裏一体であり、経験による裏付けがあるからこそ、現実を理解することができるものです。

今回は「イメージと現実」について考察してみました。

イメージとは

イメージを辞書で引くと、「心に思い浮かべる像や情景。ある物事についていだく全体的な感じ。印象。また、心の中に描くこと。」とあります。

目の前にないものや、過去や未来を想像しながら心の中に思い浮かぶ像や情景のこととしての意味合いと、外見や雰囲気から受ける印象などもあります。

ときにイメージは、抽象的な概念や複雑な情報をわかりやすく変換したり、想像力を引き立てることができます。

一方で、経験や価値観による自分の都合の良い解釈によって、思い込みや誤った考え方に繋がってしまうこともあり、注意が必要です。

現実とは

現実を辞書で引くと、「いま目の前に事実として現れている事柄や状態」とあります。

目に見えて、耳に聞こえて、触れる感触、匂いや味など五感を通して認識することとしての意味合いです。

一方で、理想と対比して使うこともあります。自分の意志でどうにかできるものではなく、受け入れるしかないものであることしてのニュアンスで現実を理解することもあります。

イメージと現実の違い

イメージは自分の頭の中にあるものです。これまでの経験や価値観、知識などを基にときには思い込みによって、ときには都合の良いように上書きも出来ます。現実は頭の外にあるものです。目の前にあるものを受け入れます。

イメージは、意識的にコントロールすることが出来ます。現実は自分の意思で簡単には変えられません。社会のルールや自然に立ち向かうには、大きなエネルギーが必要です。

イメージは必ずしも現実を正確に反映しているわけではありません。記憶違いや思い込み、あるいはメディアなどの情報操作によって間違った方向に誘導されることもあります。現実は主観とは関係なく、客観的に受け入れるものです。

イメージと現実の役割

イメージと現実は、どちらも重要な役割があります。

イメージは、目標を前向きにし、創造的なアイデアのきっかけになります。

イメージは、相手の立場や気持ちを想像し共感するために必要です。

一方、物事を判断するときは客観的な事実である現実をしっかりと見極める必要があります。そこには責任感とともに、真実を学ぶ姿勢を持ち続けることが大切です。

それぞれの役割を意識しながら経験を積み上げていきたいものです。

さいごに

ご相談者とのお話しの中で、相続や終活にたいするイメージが現実と少しだけ違っていると感じる場面が少なくありません。ネットやメディアで多くの情報が溢れている時代だからこそ、本物の情報を常にブラッシュアップしてお伝えすることが大切だと考えています。

そして、イメージと現実をバランス良く見極めながら、成長していきたいものです。

相続対策は事前準備が大切です。お早めにご相談下さい。

✉ お問合せフォーム

☎ 042-508-3031

この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。