部屋の整理をしているときに、昔の家族旅行の写真や卒業アルバムを見つけて手が止まってしまうことってありませんか?
遠い昔の思い出が突然フラッシュバックして懐かしい気持ちになったりします。
前回のブログで、思考のプロセスとしてのメモリーアイテムについて考察してみましたが、今回はメモリーアイテムそのもののお話しです。
物としてのメモリーアイテム
今回のテーマのメモリーアイテムは、その人自身にとっての思い出や経験と結びついた「物」です。
例えば、旅行のとき。現地で買ったお土産や旅行先で撮った写真やビデオは、数年後に見返すと懐かしさと共に、そのときの記憶が蘇ります。最近はスマホで簡単に残せるのでとても便利になりました。
例えば、節目となるイベントでの記念品や写真やビデオ。入学式や卒業式、結婚式や運動会など、自分だけではなく、家族の成長も振り返ることができます。ビデオに映る若い頃の仕草や声に照れたりもします。すっかり忘れていたような、そのときの感動や感情がふと思い出されたりします。
例えば、日記や手紙。小さい頃の絵日記や年賀状を発見したときは、まるでタイムマシーンで過去に戻ったような気持ちになったりします。
メモリーアイテムの役割
メモリーアイテムは長い年月をかけて積み上げた、自分自身とその家族、友人との歴史の一端なのかも知れません。そして、様々な役割があります。
・思い出を形として残す
写真、ビデオ、手紙や日記など形として残すことで、いつでも思い出を振り返ることができます。時として、忘れていた記憶が蘇ることもあります。
・思い出を共有する
家族や友人と思い出を共有するきっかけになります。そこにはより一層の親近感が生まれることもあります。
・思い出を振り返る
過去を振り返ることで、自分を見つめ直すきっかけになります。いい思い出だけではないかも知れません。それでもときには、時間の経過によって少しだけ癒やされることもあるかも知れません。
メモリーアイテムの活用
メモリーアイテムは、家族との思い出や経験を結びつける大切な物です。だとしたら、遺言作成においても、メモリーアイテムは重要な役割を果たします。そのひとが大切にしていた思い出や、気持ちを整理するために、アルバムをめくってみるのも良いかもしれません。時に、忘れていた記憶を思い出すこともあるのではないでしょうか。
さいごに
今日の出来事も、10年後には10年前の思い出になるわけです。ならば、今日あったほんの小さな出来事もメモリーアイテムに追加したいですね。