比較と差別化

無意識に隣の人と比べてしまうことってありませんか?

レストランで隣のテーブルに運ばれた料理がおいしそうに見えるように、昔から「となりの芝生は青く見える」と、よく言われます。

今回は、比較することと、差別化について考えてみました。

比較

「比較」することが、いつも生活の中につきまとっています。

学生の頃は、定期テストの点数、内申点、部活でのポジションなど同級生と自分を比較。

受験の頃は、偏差値や志望校のランク。

昔の仲間の就職先。

社内では業務成績で同期入社との比較や同エリアでの比較。

社会人になってからは、比較の対象が限りなく広がります。

あの人の住まい、あの人の車、あの人の生活、仕事・・・

幼い頃からの教育なのでしょうか、競争社会のなかで育ったことで、無意識のうちに他人と比較することが、自分の位置を確認するための方法になることが多いです。

例えば会社が社内において、ある基準のもとに人事考課の順位付けをすることは必要なことです。ただ、これはこの会社の中のお話しです。なのに、それがあたかも社員個人の格付けのように評価されることもありますがそれは違う気がします。

なんとなく隣の人と自分を比べることで安心するからなのでしょうか。

ライバル

その比較の代表がライバルです。

ライバルとは、自分を高めるためのターゲットでした。クラスの中でも会社の中でもターゲットを決めて、その優劣を確認することで自分の今の位置を知ることができました。

比較は無意味

独立をしてから、「比較」をすることが無意味であることに気付きました。

同時期に独立開業したひとや、同じような業務をしているひとなど、自分と近い境遇のひとはいるかも知れませんが、全く同じ境遇のひとは、どこにも存在しません。

それまでの経験、それまでの環境、それまでの人脈、全て違うのに、無理矢理比較しても偏った競争意識だけが残ってしまいます。

最近では、自分と近しいひとだけではなく、ネットやSNSの世界で「自分と近い境遇」のひとの成功体験を耳にすることもしばしばあります。その成功体験が本当のことなのか否かはわかりませんが、そのことに惑わされることはまさしく無意味です。

大切なのは、どのようにクライアントと向き合うのかであって、見えない敵を意識することではないのです。

そのようにマインドセットするうちに、私の中に「ライバル」という概念はなくなりました。

比較と差別化

サポートのメニューやセミナーの会場、相談料などを参考にするときに、やっぱり比較は必要なのでは?他人と比較しなければ差別化できないのでは?そんな声も聞こえてきそうです。

比較と差別化の違いを考えてみます。

「比較」は、対象の一番目に自分がいます。自分を基準に考えます。

「差別化」は、選ばれるための理由です。今までの、そしてこれからの体験や経験、知識、人脈などを屈指して顧客目線で自分に何ができるかを基準に考えます。

顧客目線に立って、より必要とされるように、もっともっと差別化のための自分を高めていきたいものです。

さいごに

それでもレストランでは、となりのテーブルの料理はやっぱりおいしそうに見えますね。

相続対策は事前準備が大切です。お早めにご相談下さい。

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この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。