遺言書を作成する理由

行政書士として相続や遺言のご相談をお受けする中で、遺言書についてよく聞かれる質問があります。

「まだ遺言書を書くほどの年齢じゃないと思うんだけど…」 「うちはそれほど財産もないし、必要ないのでは?」

こんな風に感じる方は決して少なくありません。

しかし、私自身、多くの相談者の人生に触れさせていただく中で、遺言書には単なる財産の分配方法を伝えるだけではない、「大切な想い」を伝える深い意味があると考えるようになりました。

「遺言書=大切な人への手紙」という想い

遺言書を作成するとき、自分の財産をどう分けるかという問題だけでなく、「家族に何を伝えたいか」「自分が何を大切に生きてきたのか」を自然に振り返る時間が生まれます。

相続手続きよりも、まずは「何を伝えたいか」

家族間で相続の手続きが始まると、財産分配という手続き的な面に意識が集中し、時として家族間の絆が損なわれることがあります。遺言書は、そうした状況を防ぐためにも、「家族に本当に伝えたいことは何か」をまず明確にすることが大切なのです。

「割愛」する勇気を持つこと

以前、「割愛」をテーマにコラムを書いた際にも、「本質をつかむためには、勇気を持って割愛することが大事だ」と自分自身に言い聞かせたことがあります。

遺言書は、自分自身と向き合うチャンス

「これまでどんな人生を送ってきたのか」 「自分は何を家族に伝えたいのか」

「遺言書は、想いを伝える最後の手紙」

遺言書を作成することは、大切な家族に宛てた最後の手紙を書くことです。

行政書士として、私はこれまで多くの遺言作成のお手伝いをさせていただきました。その中で感じたのは、「遺言書を残すことは愛情である」ということです。

もしも遺言書を作成することに迷われたり、不安に感じたりすることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。一緒にあなたの大切な想いを形にしていきましょう。

※この記事は2022年5月1日に作成した内容を、最新情報や筆者の想いを反映してリライトしました。

相続対策は事前準備が大切です。お早めにご相談下さい。

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この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。