誰でも、たくさんの思い出があります。家族との思い出、友人との思い出、学生の頃の思い出、旅行の思い出・・・数え切れないほどです。 そして楽しい思い出もあれば嫌な思い出もあります。今回は、思い出について考察してみました。
楽しい思い出と嫌な思い出の違い
記憶の中で思い出は、楽しい思い出と嫌な思い出と大きく2種類に分けられます。
楽しい思い出は、幸福感や充実感があり、ストレスを軽減します。 嫌な思い出は、不安感や恐怖感があり、ストレスが増加します。
どちらも、普段常に思い浮かべているわけではないけれど、この楽しい思い出と嫌な思い出は、2つの点で大きく異なります。
1つ目の違いは、記憶の強さです。楽しい思い出よりも、嫌な思い出の方が記憶に残りやすいという傾向があります。これは、感情が記憶の強さに影響を与えるためです。
楽しい思い出は、ポジティブな感情を伴うことが多いため、記憶の鮮明度や思い出しやすさが低くなります。一方、嫌な思い出は、ネガティブな感情を伴うことが多いため、記憶の鮮明度や思い出しやすさが高くなります。
2つ目の違いは、記憶の頻度です。楽しい思い出よりも、嫌な思い出の方が思い出される頻度が高いという傾向があります。
これは、嫌な思い出は、ネガティブな感情を引き起こす可能性があるため、それを回避しようとする傾向があります。そのため、目の前の問題にふれたとき、嫌な思い出を思い出すことで、ネガティブな感情を避けようと、嫌な思い出を思い出す頻度が高くなると考えられます。
楽しい思い出を活用する方法
楽しい思い出を大切にすることは、心の健康を維持するために重要です。
そこで、楽しい思い出の活用について考えてみます。
・楽しい思い出を思い浮かべる
・楽しい思い出を人に話す
・楽しい思い出を写真や動画に残す
楽しい思い出を思い浮かべると、幸福感や充実感を高めることができます。また、楽しい思い出を人に話すことで、共感を得て、さらに幸福感や充実感を高めることができます。さらに、楽しい思い出を写真や動画に残しておくことで、いつでも思い出すことができ、心を癒すことができます。
嫌な思い出を受け入れる方法
嫌な思い出も自分自身が経験し、感じたものですから、避けようとするのではなく、受け入れることも大切です。
・嫌な思い出を受け入れようとする
・嫌な思い出から学ぶ
・嫌な思い出を否定せず、あるがままに認める
・嫌な思い出を忘れようとするのではなく、乗り越えようとする
嫌な思い出を受け入れようとすることで、ネガティブな感情に振り回されることなく、前向きに進んでいくことができます。
このように受け入れようと意識すると、嫌な思い出だと思っていたことが、実は誤解や思い込みだったと気付くこともあります。
遺言や相続の場面で
遺言や相続のご相談の場面では、ご家族それぞれの「楽しい思い出と嫌な思い出」が大きなテーマになることが少なくありません。
楽しい思い出ばかりではないかも知れませんが、嫌な思い出を受け入れて向き合うことで、ご家族の想いが同じ方向に向かっていけるとしたら、素敵なことです。
さいごに
最近の我が家では、日々の嫌な思い出をすぐに忘れてしまう特殊な才能があります。嫌なことがあっても忘れてしまうため、小さな楽しい思い出だけが積み重なっていきます。有り難い才能です。