最近街中で老人ホーム、グループホームなどの高齢者施設や介護施設を見かけることが多くなりました。急に増えたわけではなく、今までは意識せずに通り過ぎていただけなのです。普段気にしていないことが、興味を持つと自然と目に入ってくることを「カラーバス効果」と呼びます。
今回は、「カラーバス効果」を相続に着目しながら考察してみます。
カラーバス効果とは
カラーバス効果とは、心理学用語の一つで、意識していることほど、関係する情報が自分のところに舞い込んでくるようになるといったものです。例えば、欲しい車があると街中でその車ばかり見かけたり、朝、テレビの占いでラッキーカラーが赤色と聞くとやたら赤色が目につくといった経験がある人もいると思います。
カラーバス効果は、日頃の注意力によって引き起こされます。日常生活において周囲から多くの情報を受け取っていますが、そのすべてに注意を向けることはできません。そのため、意識的に注意を向けたい情報に対して注意力を高めて処理するようです。
興味のあることは、重要な情報として、自然と注意を向けやすくなります。そのため、興味を持つと、関連する情報が自然と目に入ってくるのです。
相続対策を進めるためにカラーバス効果を活用してみる
そこで、カラーバス効果を相続対策を始めるために上手く活用してみてはどうでしょうか。
多くのひとが、将来の「相続」に対して漠然と関心を持っています。
まだまだ先の事だし、難しそうだし、大変そうだし、誰に相談すればいいのかわからないし、といった理由で躊躇してしまって、なかなかはじめの一歩を踏み出せないものです。
急に難しい勉強をしようなんて思わないで、少しずつ関心を向けていき、自然と情報が入ってくるようにするのです。
意識すると、自然に情報が入ってくる。すると、その情報は身近になってくる、ということです。
カラーバス効果で相続を意識するには
次のようなことから始めるのもひとつの方法かも知れません。
・相続に関する書籍や雑誌を手にとってみる。
・相続に関するウェブサイトを閲覧してみる。
・相続に関するセミナーや勉強会に注目してみる。
・相続に関するセミナーや勉強会に参加してみる。
・相続に関する専門家をリサーチしてみる。
・自分の財産を調べてみる。
・相続人は誰なのか、考えてみる。
などなど、少しずつ関心を向けることで、自然と相続の情報が目に飛び込んでくるようになり、躊躇していたハードルが低くなるのではないでしょうか。
実はこの記事を読んでいるかたは、すでにカラーバス効果として相続に対してのはじめの一歩を踏み出しているのかも知れませんね。
さいごに
スマホで関心のあることを検索すると、その後関連する広告や記事が頻繁に画面に登場します。これは、今回のテーマの「カラーバス効果」とは別物です。
ユーザーに関連性の高い広告を配信することで、広告の費用対効果を上げるためのツールで「パーソナライズド広告」と言うらしいです。AIの技術なのでしょうか。時代ですね。