今年こそ、相続と向き合う一歩を踏み出す年に

あけましておめでとうございます。新しい一年が始まりました。皆さまにとって、この一年が健康で穏やかな日々となりますよう心よりお祈り申し上げます。
昨年も、多くの方々から相続や終活に関するご相談をお寄せいただきました。デリケートな課題に真摯に向き合われる皆さまの姿から、私自身も多くの学びを得ることができました。この場を借りて、改めて感謝申し上げます。今年も、皆さまの未来への安心を形にするお手伝いを続けてまいります。

今回は「相続と向き合う一歩を踏み出す」をテーマに考えてみたいと思います。

新年をきっかけに相続に向き合う

新年は、気持ちを新たに物事に向き合う絶好の機会です。このタイミングで、相続について少し考えてみるのはいかがでしょうか。
多くの方が、「相続の準備を始めなければ」と思いつつも、日々の忙しさや感情的なハードルから行動に移せないとおっしゃいます。相続の話題を家族に切り出すのは難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、相続の準備は未来の家族の安心に繋がる大切な一歩です。

エンディングノートという小さな一歩

相続の準備を進める最初の一歩として、エンディングノートを活用するのも良い方法です。エンディングノートは、自分の想いや希望を自由に記録できるツールで、法的な効力はありませんが、自分自身の気持ちを整理するのに役立ちます。

ノートには次のような内容を記載できます

・財産の概要(預金、不動産、保険など)

・医療や介護についての希望

・葬儀やお墓についての考え

・家族へのメッセージや大切な想い

まずは、気軽に書き始めることからスタートしてみてください。記録することで、自分自身の考えが明確になるだけでなく、家族との話し合いのきっかけをつくることにも繋がります。

家族と話し合うためのヒント

新年は家族が集まりやすい時期です。この機会に、将来について少し話し合ってみるのはいかがでしょうか。たとえば、

・自分が希望する老後の暮らしについて

・家や土地などの財産をどう活用するのが良いか

・相続に関する漠然とした不安や気になっていること

エンディングノートを使いながら、「こんなことを考えてみた」と軽く話題を振ってみると、自然に会話が広がることもあります。家族間でそれぞれの考えを共有する良い機会になります。

専門家のサポートを活用するという選択肢

相続に関する準備を進める中で、具体的な手続きや進め方について迷われることもあるかと思います。そのような場合、専門家のサポートを活用するのも一つの方法です。

例えば、次のような場面で専門家の知識やアドバイスが役立つことがあります。

・遺言書の作成や内容の確認をしたい場合

・財産目録の整理や管理について具体的なヒントを得たい場合

・家族間でそれぞれの意向が異なり、話し合いの進め方に不安を感じる場合

専門家は、家族の話し合いを円滑に進めるための情報提供や、法律に基づいた適切な手続きのアドバイスを行います。専門家の知識を活用することで、不安や疑問が整理され、「何から始めれば良いか」が見えてくることもあります。信頼できる相談窓口を活用することで、新たな一歩を踏み出すきっかけとなるかも知れません。

未来の安心のために

今年こそ、相続について向き合う一歩を踏み出してみませんか?相続について話し合うことは、未来の安心を得るための大切な行動です。それは家族の絆を深め、トラブルを未然に防ぐことにも繋がります。

「未来のために、今できること」を少しずつ始めることで、不安は軽減し、気持ちは前向きになれるはずです。

今年も、皆さまのサポートができるよう全力で取り組んでまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

相続対策は事前準備が大切です。お早めにご相談下さい。

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☎ 042-508-3031

この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。