バブルの頃、東京ディズニーランドをマイケルジャクソンが貸し切りにしたというお話し、有名ですね。覚えていますか?
実はその数ヶ月後の1987年12月18日、大学生だけのクリスマスパーティが東京ディズニーランドで開催されました。
今回はそのときのおはなしです。
プロジェクトD
当時私は大学2年生。六本木のディスコ(今はクラブ?)を貸し切ってパーティイベントを開催することは、普通によくあることでした。
それでも、サークルの先輩から、今度ディズニーランドを貸し切ってクリスマスパーティをやると聞いたときは、鳥肌が立つほど驚いて、ワクワクが止まりませんでした。
あまりにも壮大過ぎて、現実味がない。
聞くと、ディズニーランドで貸し切りパーティをしよう!と、W大の3年生が代表となって「プロジェクトD」が立ち上がったとのこと。都内の大学のサークルもたくさん参画して、大きなプロジェクトとして現実となったのです。
そんな中、我がサークル「中大WITH.SC」もこの壮大な企画に参加したのです。
キャンパス内でパー券片手に告知しながらみんなで盛り上がっていました。
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そんな大学生の一大イベントを後援してくれたのは、富士フィルムと講談社でした。
使い捨てカメラ「写ルンですフラッシュ」のプロモーションを兼ねての後援でした。お馴染みの「写ルンです」にフラッシュ付が登場したのは、このクリスマスパーティーからです。
当日、パーティ参加の大学生にフォトコンテスト用に「写ルンですフラッシュ」が配られます。フラッシュ付きなので夜のシンデレラ城もバッチリ映ります。
取り終えたカメラは、富士フィルムに送ります。すると後日、現像して写真を送ってくれるのです。
尚且つ、フォトコンテストの優秀作品は講談社の「Hot-Dog PRESS」で発表されます。
このような企業からの後援もあって、楽しみも2倍です。
翌年、「写ルンです」が大ヒットしたのはご存じの通りです。
パーティ当日
パーティは、午後1時スタートです。カップルで来るひと、サークルで来るひと、様々です。それぞれの大学の学祭がディズニーランドに集結したような雰囲気です。
気の知れたサークルの仲間とディズニーランドを満喫し、たくさんの知り合いとも時間を共有しました。
夕方になるとトゥモローランドでは「ディスコディズニー」、スモールワールドでは「杏里のクリスマスコンサート」、真骨頂はラストの花火!
正に夢の国のクリスマスでした。
歳を重ねて
あの頃の、浮かれながらもひとつのイベントをみんなで作り上げていくワクワク感や仲間との繋がりは大切な財産です。
歳を重ねて自らの仕事や家族やコミュニティと向き合ったときも、忘れずに活かしていきたいものです。
おまけのはなし
クリスマスパーティの数ヶ月後、友人と居酒屋で飲みながら、そのときの話題になり、パーティの記事が雑誌に掲載されるのが今月号なのを思いだして、コンビニまでHot-Dog PRESSを確認しに行きました。
ディズニーランドでの特集記事の中、数枚の写真が掲載されており、ページをめくると
「発表!フジカラーフォトジェニックフォトコンテスト」
驚いたのは、一緒に飲んでいた友人が「Mr.フォトジェニック賞」。私が「MA-1特別賞」として写真が掲載されていました。翌日の学食で盛り上がったのは言うまでもありません。
特別賞の賞品はセイコーペアウォッチでした。
遠い昔の学生時代の出来事です。