100%は伝わらない

どんなに用意周到で相手にプレゼンしても、なかなか理解してもらえない事があります。

それどころか、自分の意見の押し付けになってしまったら尚さら理解などしてもらえません。

そもそも、相手に100%理解してもらおうなんて、おこがましいのかも知れません。

今回は「100%は伝わらない」を考えてみました。

どうせ100%は伝わらない

社会人になってから、ずっと「伝える」ことと格闘してきたような気がします。

ここでの「伝える」は、事実の伝言ではなく自分の想いを「伝える」です。

上司に、部下に、お客様に、「伝える」ための手段を尽くしても、なかなか伝わらないことがあります。なぜ伝わらないのか。

・言葉が足りない

・前に話したから知っているはずだという思い込み

・相手への配慮がなく一方的

など改善すべきことはたくさんあるけれど、改善すればちゃんと伝わるのか。

何度も試行錯誤しながら、自分なりに気付いたことは「どうせ100%は伝わらない」でした。

100%を目指さなくてもいい

昔から「腹を割って話せばわかる」とか「おまえと俺の仲だから」というような日本人独特の、わかってあたり前というメンタリティがあります。

それはそれで素敵な文化だけれど、少なくとも私には難しいです。

相手のことを思って死力を尽くして伝えたとしても、100%伝わるとは限らない。

人はもともと違う人格なのだから、伝わらないのはあたり前。だとしたら、伝えたいことの半分くらい、6割も伝われば上出来ではないだろうか。

だとしたら、最初から100%を目指さなくてもいいのかも?

相手に伝わることを期待するのではなく、自分の想いを正直に伝えること。そして本当に伝えたいことは、何度も何度も伝えることが大切だと思っています。

受け手として考えてみる

逆の立場だったらどうだろうか。

相手が一生懸命私に伝えようとしてくれているとき、理解するとはどういうことなのだろうか。

自分にとって関心があり、必要なことだと感じるとき、相手の想いが伝わって理解できる。

当然相手は100%伝えようとしてくれます。

自分で気付いていないことを気付かせてくれることもあります。

しかし自分にとって100%関心があるとは限りません

そこに伝える側と受け手側のギャップがある気がします。

伝わるタイミング

なかなかわかってもらえなかったことが、ある日突然わかったと言ってもらえることがあります。

どうして?

そのひとの理解できるタイミングがやって来たからなのだろう。言い換えれば、そのひとにとって関心があり、必要だと感じたときに「伝わる」のでしょう。併せて、気付いていないことに気付いてもらうことも。

だからこそ、自分の思いを正直に何度も伝えることが大切です。

さいごに

いきなり100%「伝わる」ことは難しいです。

しかし、本当に伝えたいことは、いつか必ず伝わるものです。

大切なのは、伝えたいことが、相手のためになるかどうかです。

そして、そのことを伝える側がしっかりと信じているかどうかなのだと思います。

この記事を書いた人

栗田 政和

栗田 政和

東京都府中市出身、現在は立川市内に在住。
中央大学法学部卒。
大学卒業後、住宅メーカーに32年勤務した後独立し、
行政書士栗田法務事務所を開業。
現在は行政書士兼相続コンサルタントとして、
立川近郊の相続問題に悩む方の助けになるべく奮闘中。
趣味はバイクツーリング、温泉巡り、幕末歴史小説、プロ野球観戦。